【切り絵】私【メイキング】

自身のイメージ、心象はよく脳内に造られ頻繁に観る
生活の中で日常的に鏡も見ているため、一番目にする人間の形が自分だからなのだろう
その形を変えてキャラに自己投影させたり、抽象的に表現したりもよくしてる

ただ私のことをそのまま描くことはあまりなかったことを思い出し、
描いてみることにした

基本的に絵を描くときは、
脳内議論や考えを言語化し文章構築し、
それをそのまま視覚化するという流れが多い
今回もその流れで、私を汲み上げ描いて切っていった

・使用画材 

下絵を描くコピー用紙 (0.07ｍ)
黒の用紙 (0.1m)
カッターマット
スプレーのり (0.5秒くらい)
カッターナイフ
デザイン刃 (30度) 　消費なし1枚

初めに元絵を描く
頭の中の考えが言語化され文章として構築されると同時に、
絵におこせそうなキーワードが抽出されていく
今回は 自分、暗闇、マイナス、始まり、未来

そこから勝手に妄想されていく心象風景を描いてゆく
やっぱり好みな体格の細さ・なで肩具合を強く捉えてしまった気がする
ざっと2時間の作業
短時間で絵を描けちゃう人は本当に凄いといつも感じる
描き終えたら、黒用紙にスプレーのりで張り付けてカット作業に入る

切り始めて1、2、3時間経過

4、5、6時間

7、8、9時間

初めて水面下表現を切った
進捗を見ても1時間あたりの進み具合が非常に遅く、細かなカットになった
ここから自分を切り込む

足、頭、胴を切って、

私が完成

静けさが魂に刻まれるほど、いつまでも胎児のようだった
誰も知らない水辺に落ち、不意に意識が覚醒する
自身の存在認識は遅く、すでに身体は出来ていた
眩しい外と優しい気泡に惹かれ、人として目が覚めていく

自身を振り返った時、追憶が木霊して映し出すそんな心象風景

カット時間累計 約13時間
お絵かき合わせて 約15時間

繋ぎ無し1枚絵
こんな泡ぶくでも切り絵にすると境界線は白黒ハッキリ
まるで自分の妄想を具現化、その上で固定化してるみたいで、
気分はちょっぴり魔法使い
だから切り絵にするのが好きだし、これからも沢山切っていきたいな

今回切りながら感じたのは
思っていたよりも水辺と気泡を切るのに時間がかかることと、
私をそれらしく描いて切ることができてよかった 

おまけ　捨てるのが勿体ない下書き紙