サクラクトモノクローム

【切り絵】ペペロ君を考える【DQX】

「人間はどんなに関連性のないものにも意味をみつけてしまう」
綴る全ては、あくまで妄想
ドラクエ10 Ver5.1 バレ

 

 
気に入る入らないどちらの場合でも、
気になった人やキャラなどができると、その対象の人物像を想像する

何を考えていてその言動を発したのか
どんな行動原理からその行動をとったのか
その咄嗟の言葉がでるのは、
普段どんな生活をして、どんな育ち方をしたからなのか
或いは人間性を表しやすい咄嗟の言葉とみせかけ、
場面想定していて計算・用意していた言葉なのか
だとしたら、どんな気持ちをもってどんな人物像だと印象付けたいと心がけているのか
だんまりと何も喋らない、もしくは了承するだけなのは、何を考えているからなのか

話してる時や物語上だけでは語られない行間、その意図を考えることが楽しくて
そしてまたその人となりやキャラを知れた気になり、より一層惹かれたり
気に入らない理由を知る事でより自分を客観視できたり

対して---、

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ペペーロペロペロ、ペペロペロ

 

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ペペロゴーラについて綴る

ぶっきら棒で素直じゃない
否定されるのが嫌で、否定に走る
自身を認められたくて膨張主張ばかりする
いわゆる大人達が言う「若くて可愛いやつ」という表現が似合うキャラクター

記憶なくぼんやりとしていたイルーシャに対し、
「自主性がないぞ」ときっぱりと言い放ち
「したい事」を考えるきっかけをくれた物語のキーパーソン
事あるごと運命に翻弄される主人公にも当てはまる言葉であり
Ver5の主人公は未来を考えさせられることが多い

芸術が好きなペペロ本人は、芸術家だったおじい様の後ろ姿をみてばかり
おじい様の作品を観て、その様にはなれないと自主性あれば吐かない弱音
やっと出来上がった自信ある作品も、ベースはおじい様の模範作であった

本当に「自主性がない」のは、おじい様が好きな自分だってこと
きっとそれには気づいていて普段からコンプレックスに感じていたのかもしれない
魔界全土にて好感度のよかった魔王の血筋でもあり、残された唯一の血統
生まれた時からその魔王の子孫として崇められ、
その眼差しは自分が築き上げた尊厳ではない

この「自主性がない」という言葉は、自分に対する言葉でもあり、
自分も自主性を持ちたいという深層意識に囚われていて、
あんな棘のある言い方をしていたのかな、なんて


行動原理の近いキャラとしてヒューザが思い当たる
彼も親族が周りに居なかった
初期村ストーリーでは、レーン村にて人を死なせてしまってはだんまり
死んでいなかったと気づいたら、強い言葉で突っぱねる
それはただ、本当に死なせてしまったのかと重く受け止めていたゆえ

生きていた安心とともに、だんまりと弱気をみせた自分と、
攻め立ててきた村人に対し、反射的に強気になってしまったから
死なせてしまったことと安心したことの2つを、
不器用で言葉にできず態度に出てしまっただけ

家庭境遇の近いソーミャに対しても、ソーミャにどうしろと言うのではなく
自分の生き方を自分に言い聞かせる様に語った
主体が自分な分、年上のペペロよりは自分の事をわかっている

その後も冒険で巡り合い、次第に生きていたのは別人で、大切な幼馴染は死なせてしまったと気づいており、ちゃんと心の中で重く捉えて反省していた様子も伺える

「こいつのためならかまわねぇよ。」と、定めとされた命を差し出せる勇士もあったが
中々言葉に出さない不器用さで、神獣カシャルさんが言うにはウェディ種族神マリーヌさんも、
ヒューザにそっくりだったらしい
そんなだから長男ナドラガと対峙しちゃうのでは……

 

人と対話すること、気持ちを言葉に出すことは大切な事だと思っている
大切にしたい人にだけでいい
何かが決する前に、生きてる普段のうちに、
感謝や想いを伝えられる生き方をする、そんな素直な人であり続けたいな

 

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ーーー対して、


興味沸かないキャラだと冒頭の妄想が走らない
外部影響なければ、だいたい第1印象のままそーゆーやつだったで完結する

それで今回は視野を広げてみようかなっと
気になりもしなかったキャラ、ペペロゴーラを掘り下げてみた

 

「若くて可愛いやつ」って表現も昔から好みではない
幼き頃は素直に捉えてしまい、そう言われる悪い奴に「どうしてあんなやつが」と受け入れられなかった
否定されないようにと自己防衛の為、先手として否定を口走ってばかりいる大人も沢山見てきたわけで、
可愛いやつと言われた本人はそんな自分に気づかないまま、同じように否定し続ける大人になるかもしれないとか、変に将来を考えてしまう
他人からの褒め言葉(もしくはそう受け取ってしまったもの)は、時として人生に影響を及ぼす呪いの言葉にもなるものだ

 

今回はペペロ君をそーゆーやつだったで終わらせず、環境・境遇踏まえて考えてみたが
気にならないままなのは変わりない
少しでも興味が沸くようにと切り絵もしてみたが、
下書きの段階でも特徴的な金色の角と羽の装備を描き忘れ
半分ほど切ったとこでやっと気づく程の興味の沸かなさ
でもちょっぴり、彼の心も知ってあげられた気もする

色々と興味ないものを第1印象で終わらせるのは少し勿体無い生き方なのかなーと
疑問に浮かびはするものの、興味ないものにはやっぱり興味なく、
エネルギーは好きなものに使いたいし、またいつか気まぐれで考えるのだろう